失敗が少ない美味しいまぐろの解凍方法

①氷水を用意します。

届いたまぐろを解凍いただく際にはまず、氷水をご用意ください。
水量はまぐろの高さプラス3~5㎝程度を目安に、氷は水量の1/3~1/2程度を入れてください。
氷と水を入れたら手で『ぐるぐるっ』とかき混ぜておいてください。

解凍時に室温、水温が高い時期は容器ごと冷蔵庫に入れたり、様子を見て氷を足して下さい。
少なくても1時間以上は氷が残る状態がいいです。

まぐろが浸かるサイズの大きめの容器が無ければ、届いた発泡スチロールを使っていただいても構いません。

※氷水を用意できない場合は、袋から出した身をキッチンペーパーで包んで、空気を抜くようにラップで巻き、冷蔵庫で6~8時間置いてから④の手順へ⇒

②まぐろの準備

召し上がる分の凍ったまぐろを用意して、穴が開いていない袋に移し替え、袋の中の空気を極力抜いてから真水が入らないように袋の口を閉じておきましょう。

魚の切り身は真水に触れ時間を置くと、次第に身の中の塩分濃度を真水に近づけ均一にしようとします。(浸透圧)
その際にうまみ成分ごと体液が水に逃げ、水が身のほうに入り込んでしまうので、お召し上がり時に味が薄く水っぽくなってしまう原因となります。

③1~3時間ほど氷水の中に入れます。

写真のように流水で急速に解凍すると、うまみ成分ごとドリップ(体液)が多く抜け出てしまいますのでNGです。
必ず冷えた状態の氷水を用意してください。

②のチェックが出来たら用意した氷水の中に袋に入ったまぐろを入れます。

30分~1時間くらい経つと袋周りに氷の膜が付き始めますので、丁寧に剥がして取り除きます。

3~4時間程度で解凍できますが、半解凍だと切り分けやすいので、お好みの解凍加減で引き上げてください。

④身の回りの水分を取ります。

お好みの解凍加減で引き上げたまぐろを袋から取り出し、
短時間で表面の切り粉や汚れを流水にあてながら手で優しく洗い流し、
キッチンペーパーで包み 手で軽く押さえて全体の水気を取ってください。

保存する場合は、きれいなキッチンペーパーで包み、空気を抜くようにラップを巻いて冷蔵庫で保管します。

※解凍後はお早めにお召し上がりください。

⑤出来上がり!

見てください!
色見もキレイでぷりっぷりに仕上がりました。

カットの仕方

まぐろを切り分ける時は『筋』(すじ) を見て切ります。




筋は筋肉の間に膜のように広がっているので、NGの写真のように筋に沿って切ってしまうと、身の中に1辺が大きい筋がそのまま残るので、ガムのようにずっと口に残ってしまいます。

◆筋は小さく
そこでOKの写真のように筋を縦断して筋の1辺を小さくするように切ってもらえると、筋が口に残りづらくなります。

◆身には向きがあります。
身をカットした時に筋を境にして身がバラバラになってしまう時は、身を180度回転させてから切ってみてください。
正しい向きで切って頂くと身がバラバラにならずキレイに切れます。

◆切り落しの場合
OKのイメージ写真に書いてある「筋が強い」程度の筋の入り具合でしたら、お刺身でも問題ないのですが、
部位によってはOK写真の2~3倍ほど筋が強く入る部位もあります。

お刺身で食べると筋が口に残りやすいので、生食の場合は、スプーンなどで身をそぎ落として頂ければネギトロとしてお使い頂けます。

「手早く食べたい!」といった時は加熱調理がおすすめです。

筋は魚介コラーゲンなのでゼラチンと同様に一度加熱すると『トロッ』と液状に変わります。
筋の強い箇所だけを集めておいて、ご家族皆さん分をまぐろ串やソテーなど加熱調理していただくと、口に残らず筋が強い箇所も美味しく召し上がれます。

またお湯や油(100℃以下)で煮れば、お子様にも大人気なシーチキンが作れます。
しかも本物のツナ(Tuna)を使った、少しリッチなバージョンです。
※レシピや詳細な作り方は他サイト様で調べてみてください。

筋の入りが弱い箇所はお刺身でもどんな料理でも適してます。

また筋の入り方が中間(OK写真の2倍くらい)まではブツがおすすめです。

ブツ(賽の目)に切れば、筋も1辺が小さくなり口に残りづらく料理もラクです!
作り方はサイコロ状にカットして盛り付けるだけ!

焼肉のタレと和えて卵黄を落とせば、ブツユッケに早変わり。
一回カットしておけば簡単に2回、食卓を彩ります。